宝塚市の成立

日 時:平成21年12月5日(土)
場 所:宝塚市東公民館
講 師:田辺眞人氏(園田学園女子大学名誉教授)
 宝塚市が、いつ、どのような形で市制が引かれたかを、古代・
中世・近世・近代の歴史をたどりながらご教示を賜った。
 古代編では、仁川高丸等(旧石器時代)、香合新田等(縄文
時代)、中山寺西等(弥生時代)、安倉高塚等(古墳時代)等々
の紹介があり、中世編では、川辺郡(東端)や武庫郡(西端)の
荘園等のお話しがありました。
 また、藤原定家が有馬温泉へ行く途中に小林に立ち寄ったことや藤原光経も小林で湯浴みをしたらしい記録も披露していただきました。
 近世では太閤検地による禄高を、また近代では県の成立についてその経過を教えてくださいました。
 因みに、『兵庫県』という名称は廃藩置県の前からあったようですが、これは旧天領の管理事務所の名であったことに由来している由でした。
 本題の「宝塚市の成立」ですが、①小浜村、②良元村、③長尾村、④西谷村が合併して出来たとかで、まず、①が「宝塚町」を名乗り、これに②が統合されて、昭和29年4月1日に「宝塚市」の市制が施行されております。 
そして遅れて③が昭和30年3月10日に編入され、④が昭和30年3月14日に編入されて、ほぼ今日の姿になったようです。