川西市社会福祉協議会主催 地区福祉委員会役員研修会 第2回

川西市社会福祉協議会主催 地区福祉委員会役員研修会 第2回
「ふれあいサロンに認知症予防を取り入れよう!
〜スリーA方式で優しさのシャワーを浴びてゲームで頭の体操をしましょう〜」

12月9日午後1時半〜4時から、川西市ふれあいプラザ4階ふれあいルームで2回目の研修会が開かれました。
認知症予防ケアグループきらら会員7名がリーダーとスタッフを勤めました。

ふれあいサロンを主催しているBブロック(川西市の清和台地区より北の地域)の地区
福祉委員会役員と社会福祉協議会の職員、きららのスタッフで40人の輪になってゲームを体験しました。

まず、スリーA認知症予防ゲームの特徴について向井が、やさしさのシャワーについて福井さんが説明。
(NPO法人)認知症予防ネット福井恵子さんは特別に京都から応援に駆けつけてくださいました。現在も96歳のお母様の介護をされているの福井恵子さんがご自身の体験をまじえてのお話。

スリーA認知症予防の特徴の一つがやさしさのシャワー
お母様が認知症になったときは、表情が硬くなりボーっとして家事ができなくなった。
静岡の研修会でやさしさのシャワーを学び、家庭で実践したら、3ヶ月半経ったころに表情が柔らかく笑顔が出て、料理もできるようになった。高林理事長が100日の奇跡と呼んでいる。

福井さんが家庭で実践したやさしさのシャワー
・明るい色の服を着る。気持ちが明るくなる。
・ほめて、認める
・母親のペースに合わせて、ゆっくり、手伝わないように心がける
・1つずつ話す。いっぺんにあれもこれも話すと混乱する。
・何度も聞く質問は、初めて聞いたように答える。
・探し物は上手に聞き出して母親に見つけさせる
・プライドをきずつけない。相談したり教えてもらう。
・一緒の時間を過ごす。夕食後の2〜3時間を過ごした。(薬の時間と呼んでいる)
・いやな話をしない。いやなことはいつまでも覚えている。

まず、輪になって指や腕を使った脳トレゲーム。(リーダー荒井)
ゲームの合間に福井さんからやさしさのシャワーの声かけについて具体的なコメント。
指体操(指を折る体操、数え歌)
かたつむり 片手がチョキでグーを上に乗せてかたつむりの歌で交互にするは両方ともチョキになったり新種ができてる人がちらほら。
茶壷 昔の遊び歌を歌いながら片手を丸めて茶壷、もう一方の手は蓋になったり底にしたりして遊ぶ。
グーパー体操、グーチョキパー体操早くして笑いをさそうようにすると福井さんのコメント。リズム遊び(2拍子 うさぎと亀、3拍子 ふるさと、4拍子 夕焼け小焼け)
低下している人がいるサロンなどでは、3拍子が自分の膝を2回たたく方がやさしい、2拍子、3拍子だけにするとよいと福井さんのコメント
お手玉回し、どじょうさんゲームを楽しみました。
時間がないので2回ずつでしたが、お手玉回しでは人数が多いので大量にたまったり、どじょうさんゲームでは大きな笑い声。

今回は、前回に比べて年齢が若くて、スピードが早くなりすぎて、福井さんから、年齢が高い方や低下している方がいるときはもっと遅くゲームをリードするよう注意がありました。

机に移動して言葉集めゲームと広告パズル。(リーダー 向井)
言葉集めは記憶の呼び戻しが目的。
今回のテーマは鍋の中に入れる具。今回は男性が多いので季節の鍋。
テーマは季節の行事や花など参加者にあわせて。人数が多いときは「あ」のつく言葉を言ってもらうなど臨機応変に
人数が多いので全員1つずつ言ってもらうと9個丸がつく人が続出。野菜や肉、魚で一般的なものの他、あんこうやぐじなども出ておいしそう!
スタッフは、参加者の様子を見守り、とまどっている人にそれとなくヒントを与えるように心がけるのがやさしさのシャワー
広告パズルは図形の認識の呼び戻しが目的。
使う折込広告についてリーダーとしてのやさしさのシャワーは、高齢の方には裏が白で大きなはっきりした写真があるものを選ぶ。細かな写真が並んだものは避ける。食べ物、料理の広告も楽しい。

道具を使って、シーツ玉入れ、風船ゲーム、じゃんけんゲーム(担当 天野)
シーツ玉入れは2つの輪になってしました。
シーツの2つの穴に何個ボールが入ったか競います。時間がなくて1回ずつで、みなさんもっとやりたい様子。

風船ゲームは、多くの方が風船に触れられるように風船は5〜6個を使用。今回は人数が多いので8〜9個。
輪が広いのでスタッフが輪の中に入って風船を拾ったりあまり回ってこない参加者へ送ります。あまり大きく風船を膨らますと割れるので注意。今回も割れてドキリ。

ゲームの最後は じゃんけんゲーム。大きな声で気合を入れてじゃんけん。
勝った人3人で決勝戦!負けた人にもインタビューします。これがやさしさのシャワーとのコメント。優勝した人はリボンの大きなレイでいい笑顔。1本1万円だといくら?何に使う?との質問には、宝くじを買うとの答え。大いに盛り上がって終了しました。

最後に質問と感想をお聞きしました。
・元気な人は飽きるのでは?
福井さんが地域のサロンでは、スタッフが同じゲームを楽しんでいるのでそのようなことはないのでは。向井から、指体操でも左手でするとできないのでアレンジを工夫しては。
・月1回では効果がないのでは?
スリーAサロンでは、一人暮らしなどであまり笑う機会がないので、大いに笑えて明るくなったという実例を話しました。
・ふれあいサロンで食事会のときにぜひ取り入れたいとの声があり、ふれあいサロンでやるのにぴったりとの声も聞かれました。
皆さまの活躍を期待しています。

認知症ケアグループきらら では研修会や福祉委員会、グループなどへリーダー派遣をしています。
問い合わせ・申し込み
 認知症予防ケアグループ きらら
 向井陽子 TEL &FAX 072-757-3260
kirara-mu@jttk.zaq.ne.jp