日 時:平成21年12月10日(木)
場 所:神戸女学院
講 師:馬路明子(岐阜女子短期大学)
都会から遠く離れた山村の人たちの暮らしを、岐阜県の白川郷の
人々を介して検証された研究成果の発表がありました。
手法としましては、地元の明治・大正生まれのご老人を中心に、
3〜4名のグループを作り、インタビュー形式で聞き取り調査をされ
たとのこと。
その結果 昭和の初期までの食生活は、ほぼ江戸時代からの伝承であると分析出きるそうです。
その食生活とは、明けても暮れても「ヒエご飯(ヒエと米との混合)、みそ汁(具沢山の・・・)と赤カブ漬け」であった由。
さらに腹を一杯に満たすため、食中・食間等にはカス餅(おからの入ったトチ餅)や雑穀(かぼちゃ等々)を食していたらしいのですが、ただ動物性タンパク質も身体には必要なため、時折は川魚や熊・鹿等の肉も食していたようです。
現状 地球温暖化による環境問題や自給率の低下を云々される食糧問題がクローズアップされてきており、特に江戸時代に戻れということではありませんが、西洋に影響されない日本古来の食生活を見直す時期に来ているのではないのでしょうか。