判断力が無くなる前に

日 時:平成21年12月16日(水)
場 所:西宮男女共同参画センター
講 師:久保下多美子(NPO法人ほっとサポート)
 身元もはっきりしていて、葬祭する資金もあるのに「継承者が
いない」等という理由で、自分の願う葬送を執り行えないのは
おかしいという発想から生まれた『生前契約』というシステムに
ついてのお話しでした。
 自分の骨は自分で拾えない・判断力が無くなったらどうしよう
かと心配している高齢者(特に「おひとりさま」)は、まず「エンディングノート」を書き、終わり(「死」)から今(「生」)を考えましょうとの提議がありました。
 その「エンディングノート」の内容はと言いますと、後に残された人のために自分の事を解りやすく書いたメモのことで、具体的には「葬儀のこと(菩提寺やお墓の場所等)」「形見分け・寄贈等」「年賀欠礼リスト」「動産・不動産の記録」「クレジットカード・キャッシュカード等」「保険・年金・税金等のこと」等々を明解にしているものである由。
 その他 人によっては、「終末期の判断(誰が、どのように判断するか)」や「財産(資産だけでなく負債も)」も明確にしておき、できれば公正証書遺言にしておくと望ましいとのこと。
 その延長線上に『生前契約』というものがあり、民法上の困りごと等をサポートするというシステムだそうです。
 特に、一人暮らしの方や家族間不和のある方達には、いろいろサポートしてくれるので、有効かもしれません。