時の流れを追及する

日 時 平成22年1月21日(木)
場 所 鳴尾公民館
講 師 泉 和幸氏(ジャーナリスト)
 東アジア共同体を作ることが、鳩山内閣の重要な使命になって
いるようです。
 これの目的は、貿易の相互乗入れの調整(食糧、労働力、通貨
・・・)等で、その範囲はASEAN(インドネシア、シンガポール、タイ、
マレーシア、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、
カンボジア)と日本、中国、韓国の13ヶ国を想定していますが、アメリカが米国はずしを警戒しており、なかなかすんなりとは行きません。
 日本は親米として知られていますが、昨年の小沢訪中や習近平国家副主席と天皇陛下との会談を見るまでもなく、日本は急速に中国へ接近しており、米国・中国と二等辺三角形を構築したい意向であるのは明白です。
 そのために、会計の世界共通言語と言われる『国際会計基準』を採用しようとしています。
 この基準は、企業の評価を「収益・経費・利益」によるものから、純資産(保有株式や不動産等の包括利益)に重点を移すものです。
 また中国の北京五輪〜上海万博の成功が成ると、関西圏は地理的にもかなりの重要性が出てくることが予想され、地方銀行の再編成や大坂と京都・神戸・奈良の連携による魅力作りが進められるものと思われます。
 ただ一抹の不安は、トータルマネージメントが不得意な民主党政権ではないかと思われるしだいです。