新聞のビジネスモデル崩壊とインターネット情報ビジネスモデル

NHKのクローズアップ現代を見た.

米国で新聞社がどんどん倒産している.
日本の地方紙も同様に廃刊していっている.
日本の大手新聞社も連続赤字.

「新聞の崩壊は,ジャーナリズムと,ジャーナリズムが支える民主主義の崩壊につながると」いう主張.

まあ,根本的に矛盾があるけど・・・
(%赤点%) まず,クローズアップ現代を見ている人がどれだけいるのか?
 →僕はNPO系の動画資料を集めるためにシリーズ録画予約をしてるけど・・・そんな人は殆どいないわけで

(%赤点%) 新聞記者が書く記事が正しい,という前提は誰が担保・保証するのか?

 僕も取材を受けて記事になったこともあるし,関係先のNPOなどが取材を受けて新聞記事やTV放送されることもある.
けれど,記者やディレクター,新聞社や番組の方針で,都合の良いように編集されるケースが多すぎる.
中立的な報道ではないし,記者の思い込み,というか価値観の押しつけのような印象を受ける場合も多い.

さてさて,本題.
新聞のビジネスモデル崩壊とインターネット情報ビジネスモデル

もっと小さな規模で,NPO業界ではすでに起きている問題.

「紙のニュースレター発行・配送 VS インターネットでの情報提供」

前者の立場の人は,
「インターネットが見れない人のために紙版は必要」
と言う.

後者(僕はこちら)は,
「紙版の①発行コスト(編集人件費・印刷費・紙代),②配送コスト(封筒代・郵送費),③特定の人にしか届かない,というコストおよび限定的効果を考慮すると,コストパフォーマンスが著しく低い」
と言う.

NPO法人ソーシャル・デザイン・ファンドは,最初から,関西ええこと.mot・HP・メールニュースでの情報発信だけ.
寄付者やビジネスパートナーの方にも,インターネットでの情報発信のみとなります,と前もって確認はしている.
年度報告書も新規の営業用以外は印刷しないし.

それで何も不自由はない.

最近は,65歳ぐらいの人であれば普通にインターネット見ているし,メールもするし.
そのうち,携帯端末やTVから見る人も増えてくるだろうし.

むしろ,全く知らなかった人たちから,「インターネットで見つけて」とメールが届く状況.
そして,大切なことは,経費が殆ど必要ないという点.

NPOの世界だと,インターネットが使えない人たちのために,という大義で紙版は存続していくかもしれない.
ただ,その分の経費を本業に使った方が圧倒的に有効だとは思うけど(%ショボ男%)

これが,営利ビジネスの世界だと・・・
結果は明かなんじゃないかと思った,この特集番組を見ていて.
紙に固執する新聞社は潰れていくんだろうな,と.

若い世代は,想定を大きくこえて新聞を読まなくなっているそうで.
僕も読んでいないし...その分?,メールでのニュース配信やTVのニュース番組録画は増えている.

高齢者世代も,経済的理由とかゴミ出しが大変だとかいう理由でも読まなくなっていくんだろうな,と.

そして・・・
インターネットの世界では,文字から動画への移行がもっと進むはずで,そうなると,新聞社なんか相手にならなくて,次はTV会社のビジネスモデルが崩壊するんだろうなとも思う.
最近,そんなニュースとか調査データも出ているしね.

ほんの数年後には,情報源の構造が全く違う世界になっているかも(%笑う男%)