「やさしい発達障害論」 高岡健 著 批評社
私も仕事がらこの手の本は目に付く限り読んでいますが、
その中でこれほどわかりやすく且つ、障害をフラット視線で書いたものはないと思います。
帯にも書かれていますが「発達や成長とは何かを獲得してゆく過程ばかりではなくて、大事なものを少しずつ捨ててゆく過程でもあるということ」という言葉に、子どもの身近にいる私はうんうんと頷いてしまいます。
ノーマライゼーションという言葉がありますが、誰かにとっていいことはほかの人にとっても有益なことであるのです。
障害があるからとかないからとかいうことではない、いいことさがしをしてゆくことがいいと私も思います。
言葉だけが独り歩きしていることが否めない発達障害に関して、ぜひそういう人を知っている人、知らない人、全ての人に読んでいただきたい本だと思います。