大気現象を語る

日 時 平成22年3月7日(日)
場 所 宝塚市立男女共同参画センター
講 師 河崎善一郎氏(大阪大学大学院教授)
 今回は大気現象の中でも、特に「雷(カミナリ)」に焦点をあてた
セミナーでした。
 雷の発生は、雲の中で「雪」と「氷(アラレ)」がぶつかりあって出
る現象で、その規模は・・・
 ・電圧:1億ボルト(一般家庭は100ボルト)
 ・電流:5万アンペア(一般家庭は50アンペア前後)
で、そのエネルギーは甲子園でのナイターの1試合分の消費電力に相当し、とてつもないものであることがイメージできます。
 また音の聞こえる範囲は10〜15kmだそうで、約7〜15kmの高さから50mずつ落ちてくるので、音を聞けば頭上に雷が発生していると言っても過言ではありません。
 それでは、そんな恐ろしい雷から身を守るためにはどうしたら良いのでしょうか。
 その時の状況にもよりますが、一般的には「気象情報を聞く。」「ラジオ(AM)で”ガリッ”というノイズを確認する。」「積乱雲が遠くに見えたら、近いことを想定する。」「強い風が吹いてきたら、嵐の前触れと思え。」「黒い雲が迫ってきたら、避難の準備をする。」「雷鳴を聞いたら、即刻避難する。」「山歩きは、早朝出発 午後2時には山小屋に着く。」等々、多岐にわたります。
 そして万一被雷したら、「人工呼吸や心臓マッサージを行う。」ことが大事なこととのことでした。
 昔から、「寄らば大樹の陰」とか「金属を持たない」等と言われてきましたが、その規模から想定してほとんど影響がないようです。