アテネの街と知恵の神・アテナ

日 時 平成22年4月24日(土)
場 所 芦屋公民館
講 師 芝垣哲夫氏(アメリカン大学教授)
 神々の王・ゼウスの頭から生まれた美しくて聡明な知恵、芸術、
戦いの女神で、ギリシャの首都・アテネの語源ともなっています
アテナ(写真)のお話しです。
 アテナはゼウスとメディスとの間に生まれた頭が良くて美しい
女神で、海の神・ポセイドンと争って勝利し、アテネの守護神に
就任します。
 そこでアテナはギリシャの文明を高めるため、男性には定規の使い方や航海術等を、女性には織物や料理等を教え、その発展に貢献いたします。
 しかしアテナ自身は、すばらしい身体、美しい容貌、才色兼備と恵まれながら、多少勝気な性格が影響したのか男性には恵まれず、生涯結婚することなく独身を通します。

アテネの市民は、アクロポリスの丘(高い都市国家)にパル
テノン神殿(写真)を造り、そこにアテナを祭りますが、現在は
わずかにその神殿の柱のみが残っているに過ぎません。
 ただ条例により、アクロポリスの丘からはエーゲ海が見渡せ
るよう、市内の建築制限が設けられているとか。
 ギリシャは遺跡にも配慮する優しい国ではありますが、近年
経済破綻がウワサされているのは、誠に残念なことです。