国境を超えるコミュニケーション力

日 時 平成22年4月24日(土)
場 所 大手前大学
講 師 安藤幸一氏(大手前大学教授)
 たとえば、日本では公の場において自分や自分の家族のことを
話すのに何となくためらいがありますが、これが国が変わり米国で
はむしろ仕事より家族の方が大切と言える文化があります。
 このように国により、人種により、そして人によって各々常識が異
なるため、この国境(壁)を超えるのにかなりの力が必要です。
 国境はいろんなところに存在します。
 ①国と国、②東洋と西洋、③男と女、④親と子、⑤多数派と少数派、⑥人とペット、⑦人と植物、そして⑧自分と自分にもあると思います。
 この終わりのない事柄にケリをつけ、乗り越える楽しさや嬉しさこそが正にコミュニケーション力と言えるのではないでしょうか。
 まず相手に自分(自国)の常識を説明し、わかってもらう努力をすることが大切で、たとえば琴欧州の出身国であるブルガリアでは首を縦に振ることが「NO」で、首を横に振ることが「YES」だそうですが、この常識を説明しておかないと誤解を生み、国境を超えることが出来ません。
 結局 どのような状況下においても、まず「反応する。(質問等をする。)」ところから始めるべきで、「沈黙は金なり。」では国境は超えられないということでしょう。