◇◆前回の続きです。
不登校・ひきこもりの生活は
最初のころは時間が自由にあって
楽しくてルンルンなのですが、
次第に有り余る時間が
うまく過ごせない、使えなくなり
昼夜逆転してしまった時もありました。
昼夜逆転という生活パターンは
一度なってしまうと、なかなか
抜け出せません。本人も直したいという
気持ちはあるのですが、なおらず
苦しい生活となります。
生活が息苦しい、しんどいのですね。
日付感覚もなくなっていきます。
いつも熱っぽい苦しさがありました。
何も楽しくないし、いらつく。
そこでなのです。
一番、弱い存在である母に
苛立ちのはけ口が向かうのです。
もう、フェアとかひきょうとか
そういう問題ではなくなってしまいます。
そして暴言から、暴力へと移っていきます。
母も本当に本当に苦しい生活でした。
僕よりも苦しかったと思います。
でも、あくまで僕にとってなのですが、
この苦しい生活を送らされているのは
こんな自分を生んだ母親のせいに
なってしまうのです。その暴力を振るう僕も
心の中では母のことは大好きなのです。
だから興奮して母に暴力を振るった後は
必ずといっていいほど、僕も
自室にしゃがみ込んで泣いてしまいます。
まだ僕の部屋のすぐ外で
泣いている母に聞かれたくないので
息をころして、声を立てずに泣きます。
何か「くひぃ〜」という声質を出したのを
よく覚えています。涙が留めどもなく出てくる
本当に大げさな言い方ではなく
涙があふれ出てくる感じをよく覚えています。
ひとつの感情では言い表せない
いろいろな感情がごちゃまぜになって
本当にたくさんの感情がいっぱいあって
僕のこころを覆いつくします。
母は耐えてくれました。
母の無言の優しさは
時にあたたかく、時につらくなり
つらい時は暴力にも変わってしまう。
僕は以前までは待ち続けてもらえたことが
よかったといろいろな所で
お母さん方に言わせて頂いていたのですが
今はそうは思っていないのです。
お母さんに対する愛情
ひきこもっている時、
僕はある夢を見たことがあります。
次回はそんなことをお話しさせて頂きたい
と思います◇◆