久しぶりに「丹波おばあちゃんの里、丹波路味祭り」を訪れました。

昨日は初夏を思わせるような晴天の中、いのちの洗濯をしてきました。

山野草採りにうっすらと汗をかきながら、レンゲが咲き乱れて、自然のふれあいを楽しませていただきました。

やはり土の感触や草の匂いが心の癒しになるようですね。小さいころのまだ大阪でも自然がほのかに残っていた良き時代の頃が懐かしくよみがえってきます。

丹波の土手や道端で、たくさんの草との出会いがありました。
スイバ、ギシギシ、セリ、ノビル、オオバコ、レンゲ、ヨモギ、ウコギ、柿の木の芽、イタドリなど。

さて、丹波ふるさとネットでは、都会の方に週末農業、土とのふれあい等をおすすめしていきますが、下記の記事が目に留まりました。
とてもユニークな方でいっぺんにフアンになりました。
日頃感じていることがズバリと書かれておられるので抜粋させていただきます。

この記事は日経ヘルス・プルミエ 編集長のブログの抜粋です。

西沢 邦浩

1961年長野県生まれ。長野高校卒業後上京、早稲田大学卒。「日経ヘルス」編集長を経て、現在は、2008年3月に創刊した「日経ヘルス プルミエ」の編集長。「日経ヘルス」に配属される前は、自 他ともに認める「不健康王」だった。そもそもヒトは不健康に転ぶ生き物であるという健康性悪説をとり、「善人なおもて健康をとぐ、いわんや悪人をや」と、自分も含め不健康に転びがちな人類が楽しめる健康法を日夜探し求めている。

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4月 6日 09:00菌トレしてるか? 1
カテゴリ: ライフスタイル , 不調・病気 , 食事

久しぶりだな。

オヤジにも、いろいろあってな。

さて、今年はそんなに飛んではいないようだが、

花粉症のやつにはつらいシーズンだ。

で、冬の間はよく風邪を引いて、春になったら花粉症、なんてことになってたら、

もう泣きっ面に蜂だよな。

思い当たるところがあるアンタ、

ちゃんと菌トレしてるか?

なんで筋じゃなくて菌かって?

そう、筋肉を鍛えるのは筋トレだな、

一方、腸内の菌クンたちを鍛えるのが菌トレだ。

どうしてこのトレーニングがそんなに大切かという話をしよう。

ヒトという生き物にとって、一番大切なのはなんだ?

おのれを高める趣味? 自己実現に足る仕事?

ははは、それらはみんな二番目以降。

“生き続けられる”ことが確保されて、はじめて可能になるものだ。

一番大切なのは、生き続けること。

そのために食べることだ。これを少しでも効率的に行うために、

ヒトは自分の体を進化させてきた。

しかし、異物を体に入れて、いわば強引に消化吸収するわけだから、

これは実は、とても疲れる行為。

そのうえ、いろいろな食品に混ざってウイルスや毒物などもたくさん入ってくる。

というわけで、こういった異物を仕分けして、

体内に入らないようにし、排泄するのが腸。

だから、腸は体の中でももっとも免疫機能が発達している。

よく風邪を引く、花粉症やアレルギー・・・

こういう、免疫バランスが崩れていることでおきやすい病気の背景に

「腸免疫の弱り」がある。

ほら、アンタ大丈夫か?

腸の免疫というとき、

これは人体が持っている免疫機能(いわゆる免疫細胞などの働きだ)だけのことを指すんじゃないぞ。

もうひとつ、人間じゃない菌クンたちの働きがあるんだ。

アンタら、自分の体がどのくらいの細胞数でできているか知っているか?

正解は約60兆だ。

ところが、最近の研究では、腸の中には全身の細胞数より多い細菌たちがいることがわかってきたんだ。約10倍の600兆くらいいる、というセンセイもいる。

自分の体の細胞より多い数の異生物を、腹の中に飼ってるなんて、信じられるか?

オヤジはこう考える。

全身の細胞を動かしても、まだ果たせない機能について、

細菌たちと契約を結んで、やってもらうことになったんだと。

「おれの体を守れ。そうしたら、おまえらには毎日エザをやる−−」と。

ヒトには、ホーリー・バイブルより前に、細菌たちとの契約があったんだ。

この害敵だらけの世界を生き延びるためにな。

神が登場する以前に細菌たちと結んだ、契約−−。

この契約相手、細菌クンたちが好きなもの知ってるか?

そう、アンタもよく知ってる食物繊維類だな。

オリゴ糖とか、難消化性でんぷんとか、胃で消化しつくされず、腸まで届く

「炭水化物」だ。これがエサ。

さらに、同類が増えるのも喜ぶな。

乳酸菌とかビフィズス菌とか。

じゃあ嫌いなものは?

ほらほら、アンタがつい食いたくなる焼肉に象徴される、脂肪や動物性たんぱく質だ。

こういうものをたくさん食べてると、腸の中に二次胆汁酸という物質が増えて、

聖なる契約を結んでいる菌クンたちが死んでしまうようなアルカリ環境になる。

何カ月もヨーグルトを食べて、菌クンたちを気分よくさせていても、

たった一度の「焼肉パーティ」で、全部台無しになって、いい菌クンたちが全滅する、

っていうセンセイもいるくらい、肉の大食いはヤバイ。

そして、こういう菌クンたちが嫌いなものを食べていると、

風邪をひきやすくなったり、アレルギーになりやすくなったりと、仕返しをされるってわけだ。

あとな、消毒とかされていない地べたに触れ、場合によってはちょっとこういう土が口に入るくらい、

土と仲良くすることも大切だ(最近の都会の砂場はみんな消毒しているらしいが)。

たまには良い土をなめるくらいしてもいいかもれん。

土を口に入れるなんて狂ってる!

って思ったアンタ。

狂ってるのはアンアのほうかもしれんぞ。

ヒトと細菌との深ーい話。

続きは、次回。

4月20日の菌トレ1のブログです、

おっす!

なかなか「菌トレしてるか2」を書けんまま

新しい号、日経ヘルスプルミエ6月号の発売日が来てしまった。

おれのバカバカバカー。

ってことで最新号の説明の前に、まず、前回の続きだ。

前回の最後で「たまには土を口に入れるくらい、地べたと親しくしたほうがいい」と書いた。

これはどうしてかを、ちと話そう。

あのな、つい最近まで、乳酸菌くんやビフィズス菌くん、その他もろもろの菌くんたちは

もっぱらヒトの「大腸」に住んでいると思われていた。

食べて消化されたものを吸収したり、外部からやってきた良からぬものと戦う最前線「小腸」には

ほとんど菌くんたちは住んでないんじゃないか、と思われていたんだ。

ところがどっこいしょ!

最近の研究で、免疫の中枢として働いている小腸のパイエル板、

中でも心臓部のM細胞という場所にも

細菌くんたちがしっかり住んでいることがわかってきたんだ。

しかも、大腸にいる菌たちとは違う、いわゆる「土壌菌」という土にいる細菌の仲間なんだと、これが。

オヤジはこれを知り、妄想が羽ばたいた!

そうか! コンクリートジャングルで、しっかり土と触れていない人々にアレルギーが多発しているのはこれが理由だったのか!

正確なところはまだわからない。

でも、そもそも土とともに生き、日々の生活の中で、土のついた野菜を食べたり、家畜とじゃれあったりして、体内に入り、やがて小腸に住み着いて、体内の免疫細胞たちとともに外敵と戦ってきてくれたのが、「土壌菌」だったのだ。

なのに、なのに!

現代人のバカバカバカー。

菌くんたちにあふれるお砂場を、「バイ菌だらけ」だからといって消毒し、次々に道をアスファルトで覆った罪深い私達。

そんな共棲関係を台無しにした私達に対する罰が、アレルギーという病気なのかもしれない−−−。

オヤジはそう考えた(裏づけもない、ただの妄想だがな)。

もうひとつ、ごく最近の研究でわかったことを付け加えよう。

日本人と米国人の腸内細菌の遺伝子を調べた人たちがいるんだな。

そしたら、「日本人の腸内細菌だけから、海苔の仲間を餌にする海洋微生物が持つ、炭水化物を分解する酵素を作る遺伝子が見つかった」ってわけだ。

難しい? 難しいよな。いろいろなことが重なりすぎてて、よくわからん文章だ。

どうもこういうことらしい。

日本人は長いこと海藻を食べてきたので、お腹の中に海藻の食物繊維を分解する海洋菌が住み着いてるみたいよ、ってなわけだ。

すげえな、日本人!

やっぱりな、ヒトは生まれた場所の土とともに生きているのだし、

昔から食べ続けてきたものには意味がある、ってことだ。

ヒトと菌との深ーい関係。

まだまだ話は無限にあるが、またの機会に話すとしよう。