日 時 平成22年5月15日(土)
場 所 神戸女学院
講 師 David G.McCuillough(神戸女学院准教授)
英国と日本は400年以上(最初の英国人・三浦按針が日本に
漂着したのが1600年)にわたり密接な関係をもってきましたが、
この二つの島国にはいかなる共通点があり、どのような相違点が
あるのか等についてお話しをいただきました。
まず物理的な面では、日本の国土は英国の1.5倍ありますが、
人口は2倍で人口密度は日本の方がかなり高くなっています。
共通点としましては、海に囲まれている細長い国で、シンボル的な皇室・王室があることや、過去に内戦の経験(日本:戦国時代、英国:ローズ戦争等)があることでしょう。
また人柄もよく似ていて、非常に丁寧で謙虚である人種と言えましょう。
相違点は、日本は比較的温暖な気候ですが、英国はかなり寒いことや、田舎では日本には山が多く存在しますが、英国には農地が多いということでしょうか。
ただ、日本はアジア(中国、朝鮮等)と距離的にもイデオロギー的にも遠いのですが、英国は欧州(フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スペイン等)と比較的近く、交流も盛んに行われていたようです。
日本が江戸時代に200年の鎖国政策を取っていた間に、英国は産業革命で大きく発展し、明治維新ではかなりお手本にさせていただいたとか。
第2次世界大戦後の復興でやっと日本は英国に追いつき、今日に至ったのでした。
(写真は、ロンドンのテムズ川からビッグベンをのぞむ。)