久しぶりにスペインに住む母が日本に一時的に戻ってまいりました。母は向こうで介護福祉士として公的機関で訪問介護の仕事をしています。日本に来るときに、行っている家の淑女から泣きつかれ、「行かないで!行かないで!」とか「帰ってくると約束してちょうだい!」とか「息子さんとお母さんによろしくね」とか言われたそうですので、わが母ながら立派なことをしているのだと誇らしげに思います。普段はそれほど話す習慣はないのですが、久方ぶりに話をすることで刺激を受け、私も負けずに自分なりの道で頑張らなあかんな、という思いが益々強まってきました。
我が家は経済的には豊かではなく、どこをたたいても埃くらいしか出ませんが、少しずつでも徳を積み上げられていけば、何千万円のおこずかいや莫大な資産よりも将来の助けとなるのではないでしょうか。私はまだまだ不徳であり、ふつつか者ですので、これからも精進してまいりたいと思います。
さて堅い話はこれ位にして、今回土産話と共にいろいろな物資の方も持ってきてくれたので、その方に移りませう。
まず一つ目の写真にあるのは、私の酒の「友」といえるオリーブさんです。
話は変わりますが皆さんは「友」という言葉を聞いてまず初めに何を連想されるでしょうか。友愛ですか。
世の中にはいろいろな「友」がいます。心の友、竹馬の友、ご飯の友、そして今回紹介する酒の友…。普段はあまり気がつかないかもしれませんが、我々は様々な「友」に囲まれ、そして支えられているのかもしれません。友に歩き、友に笑い、友に泣き、永遠に友に…
オリーブというと油のイメージが強いかもしれませんが、そのままでも食することができ、大変おいしゅうございますね。時々ピザの上でも見かけたりしますが、やはりお酒を片手にオリーブの実をつまむ、これに勝るものはございません。
一口噛めば脂がしみ出て、お口の中はパラダイス銀河。遊ぼうよコロンブス。お酒はぬるめの燗でいい。まあ出来ればワインかビールが合うかと思いますが、何にでもあうでしょう。
飲む方はぜひ一度ご賞味あれ。もちろん飲みすぎには気を付けてください。
飲みすぎと言えば、余談ですが、三国志で諸葛孔明のライバルとして描かれることの多い呉の将周瑜は、どんだけ酒を飲んでいても、宴会に呼ばれている生バンドの演奏に間違いがあれば、それにするどく気づき振り向いたそうです(‾ー+‾)こんな顔で。このことから人は「曲に誤りあれば周郎が振り向く」と言ったそうですが、我々もどうせ飲むならこのくらいのレベルで飲みたいものです。
ちなみに二枚目の写真のオリーブは中にアンチョビが入っております。
このalcachofaという野菜はよくパエリアなどに入っています。タケノコのように何層かの堅めの皮に覆われていて、普通は中身の柔らかいところだけを食べるのですが、私の通っていた学校の給食ではよく皮も入っていて難儀したことがあります。
そしてこのmejillonesはいわゆるムール貝というやつですが、これもよくパエリアに入っています。私の大好物の中の一つに、よく母親が作ってくれた、生のムール貝をそのまま塩とニンニクの欠片とともに煮たやつがあり、シンプルですがなかなか美味です。日本でもパスタなどの中にムール貝が入っていると、思わずヤッホーと言ってしまいます。
私は一人家で飲む習慣というのがあまりないので、残念ながらつまみとしては食わんでしょうが、思い出を噛みしめながら、ちびちびと消費していきたいと思います。まあ我が家は退役軍人、いや大食漢が多いので、知らないうちに全部平らげられる可能性もありますが(%涙%)(%涙%)