大阪府池田市での予防ゲーム講習会(4回)報告

「スリーA増田方式認知症予防ゲーム講習会(4回)」

プログラム
第1回 5月20日(木)13:00〜15:00(毎回2時間)
・スリーAとは
・ 在宅でもスリーA方式のかかわりで改善
・ ゲームその1・その2

第2回 5月25日(火)
・ 優しさのシャワーとは
・ ゲームその3と太鼓の合奏

第3回 6月1日(火)
・ グーとパー そしてタッチの効用
・ ゲームその4から風船バレー・風船サッカー・シーツ玉いれ・じゃんけんゲーム

第4回 6月7日(月)
・ スリーAゲームになぜ予防・引戻し効果があるのか
・ 教室での形態 出迎えから見送りまで
・ おさらいゲームその1〜4

池田市地域包括支援センターのYさんが、大阪市内の民間団体による「認知症予防講習会」を受けられて、スリーA方式予防ゲームに共感、この方法を忘れないように復習をしたいと思われたことがきっかけとなった。

ITでYさん在住の川西市に「認知症予防ケアグループきらら」さんがスリーAの活動を定期的におこなっていることを知り、「パレット川西での体験教室」を訪ねられた。数回通った上で、職場の池田市地域包括支援センターの仲間にも学んで欲しいと、今回の講習会が実現しました。

池田市内に4箇所ある地域包括の職員さんが15名と市の保健師さんが、忙しい日々の中、毎週一回、連続して4回の講習会を企画されました。

私はこのように集中してお教えするのも初めて、また、プロの方々が相手なので、とても緊張しました。

⇒写真は グーパー体操

第1回目の会場は、池田市医師会館1階大会議室。

「スリーAとは…」を高林が、「在宅でもスリーA方式のかかわりで改善」と福井が15分ずつ話しました。福井は、緊張して 話があちこちに飛んでしまい、ちゃんと伝わったか不安です。

第1回目“ゲームその1・その2”

(その1)輪になってウォーミングアップ(指から腕の運動)の「1〜10、1・2・3〜、グーパー体操、かたつむり、茶壷、グーチョキパー」

(その2)輪のままでスキンシップ(上半身の運動)の「リズム運動:2・3・4拍子、お手玉回し、どじょうさんゲーム」

次々と、福井がやって見せて、高林がその意義、やり方の注意を話して行く方法で、1時間半はあっという間に過ぎた。

⇒写真は風船サッカー

第2回目は、会場は池田市保健福祉総合センター。
スリーAの最大の特徴「優しさのシャワー」(ブログを参照してください)を高林が丁寧に話した。

ゲームは(その3)、
机の前に移動して(頭の体操))机上での脳を使う遊び、「頭文字/言葉集め・ビンゴ」「広告パズル」「追っかけ将棋(回り将棋)」と、時間配分の都合で、(その4)の中から「二種類の太鼓の合奏」。竹とダンボール・紙箱太鼓の、合奏を体験していただきました。

竹太鼓は太い竹を一節切ったもので、丸のままの音、半分に割った竹の音、ダンボール箱を太鼓の代用にしたもの等の大きさでの音の違い、持ち運びに便利な折りたためる紙箱の音、などの違いを試して、みなさん楽しそうに次々と叩いていました。

⇒ 写真は ジャンケンゲーム で勝ち進んだ 金銀銅の お三方♪

第3回目は、
スリーAの予防ゲームでは「グーとパー」を良く使う意義、タッチの意義を高林が話した。

ゲームは(その4)座ってクライマックス(集団ゲーム)は、風船バレー、風船サッカー、じゃんけんゲーム、シーツ玉入れ。

⇒写真は シーツ玉入れ

第4回目は、おさらい

…受講者にゲームのリード体験。スリーAでは“優しさのシャワー”の一環としてゲームの中でも褒める事が重要とされています。

その褒め方ですが、リーダーにとって一番ハードルが高いのが最初の「1〜10」の、それほど面白くもなくむつかしくもないゲームです。できてあたりまえの「1〜10」で、どのように褒めたらスリーAらしい脳の活性化になるか、スリーA予防教室の雰囲気を作るのは、この場面で笑ってもらうことです。

予防ゲームの(その1)の1〜10は特に大事なので、全員に声のかけかたを主として体験をしていただきました。

他のゲームは、時間の都合で、すべてを全員にしていただけなかったのが心残りでしたが、既にプロの方々ですので直ぐにリードができることと思います。

池田市では、地域包括支援センターだけで終らせずに、福祉サロンのボランティアさんたちへの養成講座も企画されていると聞きました。

スリーA方式の認知症予防ゲーム、スリーA精神が多くの方々へ知らされ、広がることを嬉しく感じながら 緑豊かな池田市を後にしました。(福井恵子)