6月12日(日)午後、コラボ大学校が開催されました。「いろいろな経験や知識、能力をもつ千里の住民が講師となって、学び合い、交流しましょう」と、実行委員会が企画・準備してきたものです。第1回は「源氏物語−男君と女君の逢瀬」。実行委員の原田仁八さんが数年間親しみ、研究してきた成果を約45名の参加者に披露しました。
ボランティア参加してくださった川上さんのピアノ演奏「きらきら星の主題による12の変奏曲(モーツァルト)」が流れるなか、加福さん、浅田さんによる受付が始まりました。
原田さんは、まず、「源氏物語は、『紫式部日記』に出てくる数行の記述から、仕えた藤原道長の要請に応じて、一条天皇に読み聞かせるために、紫式部が書いたと考えられている」と、興味深い話をされました。
その後、参加者全員で、源氏と女君の逢瀬の場面を原文と現代語訳で音読し、味わいました。さらりと書かれた文章からは分からない意味や背景も、原田さんが分かりやすく説明してくださいました。
原田さんは、「源氏物語は、個性の異なる登場人物が巧みに配置されており、それらの人々が織りなす人間模様や当時の貴族階級の生活を味わうのが面白い」とも話されました。
”素人研究者”を自認する原田さんの話は、源氏物語への個人的な関心やこだわりに基づいているだけに、専門家によるセミナーなどよりも、かえって分かりやすかったようです。回収されたアンケートには、「とても分かりやすく、面白かった」「第2弾、第3弾を開催してほしい」などの感想が多く寄せられていました。
コラボ大学校のメンバーは、次回以降も盛り上げて、千里の名物イベントにしていきたいと張り切っています。なお、現在会員募集中です。自分も語ってみたいと思われる方は、コラボまでお申し込み下さい。(山)