ほたるのひかり(新温泉町久斗山)

山寄上のふれあいサロンと同じ6月20日、新温泉町久斗山では「村カフェ&ホタル観賞会」がありました。

まずは村カフェです。
集落の皆さんが旧久斗山小学校の校長室にぶらっと集まって、集落の現状などについてざっくばらんに話し合いました。
「久斗山のお米は質がいいんだけど、上手に売れないかなあ」
「旧久斗山小学校大味冬期分校の活用も考えないとね」
といったまじめな話も出ましたが、ゆる〜く集まって気楽にお話ししましょうというのが村カフェ。
「戦時中は小学校でサツマイモ植えてたなあ」
進駐軍がやって来て、ピカピカに磨き上げた木の廊下を土足で歩きよったなあ」
「昭和38年のサンパチ豪雪では自衛隊のヘリが小学校まで救援物資を持ってきたなあ。思えばあれが自分にとってのチキンラーメンデビューだった」
昔話にも花が咲き、おじいちゃんが小学生に「ほれ、これが昔の小学校の校舎やねんけど、今の運動場のところにあったんやで」と教える一こまも。
世代を超えたふれあいもホントに自然体です。

そして、夜はみんなで集落の良さを見直すきっかけにしようということで、ホタル観賞を行いました。
夕食を済ませ、おとなもこどもも皆さん沢山来てくれました。

まずはホタルについての説明です。
この時期、久斗山で飛んでいるのはゲンジボタル。
だいたい4秒間隔で点滅します。
成虫の口は退化していて、オスは羽化して3〜4日しか生きられないのだとか。
口がなくてものが食べられないなんて、食いしん坊、呑み助のブログ子には考えられません。(%涙%)(%涙%)

そしていよいよ20時過ぎ、ホタル観賞に出かけました。
そこここでホタルが乱舞しています。
何十匹が一斉に点滅しながらゆるゆると飛び交っています。

ほら、網を一振り二振り三振り(以下、略)…するとこんなにいました。

明かりを消すと、こんなに明るいです。
(別に網の中で飛んでいる訳ではありません。ブログ子の手ぶれですので悪しからず)
蛍雪の功といいますが、袋いっぱいに集めれば充分灯火代わりになりそうですね。

川原に重機が入って工事をした影響でホタルの数が少ないのでは…と言っていた集落のおとなの皆さんも、こどもの皆さんも、この晩のホタルの乱舞には大満足でした。

久斗山の豊かな自然ときれいな水が生み出すホタルたち。
そしてそれを楽しむ集落の皆さん。
これからもずっとこの風景が続いていくことを望まずにはいられません。