日 時 平成22年7月1日(木)
場 所 鳴尾公民館
講 師 藤井洋一氏(神戸新聞社)
ギリシャは南ヨーロッパに位置し、面積は日本の30%、人口は
10%で、主な産業は観光という小さな国ですが、今 世界がその
財政危機に注目しています。
ギリシャは日本と同じく、昨秋に政権交代が行われ、旧政権が
隠していた財政赤字が明るみに出たのが事の発端です。
同国はEUの加盟国で、通貨もユーローを使用していますが、このユーロー加盟には財政赤字比率がGDP(国内総生産)の3%以内という条件があり、当然これをクリアして国債等を発行していたはずなのですが、前述のとおり実は赤字隠しが行われていたことが判明したことから信用が低下し、ギリシャのみならずポルトガル、イタリア、スペイン等にも疑惑が広がり、やがてヨーロッパ全体の問題となっています。
そしてこれがアメリカ→アジア→日本へと飛び火してきているわけです。
ギリシャには神話があり、歴史もあって風光明媚な土地柄で、観光がメイン産業ですが、ただ他に目ぼしい産業がなくて不景気で観光客が減少すると国力が弱ってきます。
そこでまずは財政再建ということで、公務員の減員や年金の減額等を打ち出していますが国民は納得せず、ストライキが行われる等予断を許さない状況が続いています。
(写真は、エーゲ海に浮かぶ島・サントリーニ島です。)