「力」というタイトルはこの一冊から始まった

◇◆これは青春の教養書みたいな本です◇◆

中村俊輔著「察知力」は、大変すぐれた
教養書です。どうでしょう…青春の息吹の
ページ(さらにわかりづらいですね^_^;)と
言えるのではないでしょうか。

彼の初めての著作であり、そのため、自分自身を
さらけ出していない部分もあります。次回作の
「夢をかなえるサッカーノート」では、
ある程度は自分を出しきれていると思えます。

ですが、率直に言って、「察知力」の方が
本としての出来栄えは良いです。
僕は夢中になって読みました。ですが、
僕個人としては、トルシエ元日本代表監督との
確執については興味はなかったのですね。

これは本当です。中村俊輔というアスリートの
生き方—生きざまが面白すぎるのですね。
僕は幻冬舎のまわし者ではありませんが、
正直、この書籍はスポーツ選手本としては
トップのトップクラスの部類の出来に入るかと
思います。

文章表現ではなく、彼の考え方、捉え方
感覚、それは人間くさくもあり、スポーツエリート的に
生きてこざるをえなかった彼が、その中でどうしてきたか
共感しようがない部分(僕たちはスポートエリートでは
ないわけですから)、でも共鳴してしまう部分
(彼のもがき方は、物事をどう捉えていくかという
どんなカテゴリーにもあてはまる部分)があるのですね。

私たちに相通じるものがあるのですね。
人間の人生とは、天才とか秀才とか庶民とか
言われますが、それは紙一重の部分もあるのだし、
自分がそれらのカテゴリーをどう捉えていくか
どう処理していくか、さらに自分の人生として
どう歩んでいくのかと、考えずにはいられませんでした。