内閣府の「ひきこもり調査」を受けて

◇◆先日、内閣府が調査した「ひきこもり調査」の
結果を内閣府のHPや新聞などでみました。大変、
興味深いなという感想を持ちました。たしかに
「ひきこもり」も「予備軍」も推計だから、
実際の人数を把握しているわけではありません。

それでもこのような全国的な調査を国の行政が
行ったという事実は、前進だと思うし、
「では、何をどのようにしていくか」という問題は
まだまだこれからなのだと思います。

(行政が進めようとしている
『子ども・若者支援地域協議会運営方策に関する検討会議』
は、とっても興味深いものだと感じました。
いろいろなご意見があるかと思います。)

幾紙かの新聞を読みましたが、調査としての事実を
記事にしていて、論説的な記事はあまり
見られませんでした。(これから専門家の方々の論説が
発表されるのかもしれませんね)ですが、それで
良いのかもしれませんね。

(マスメディアでの)論説とは結論をある程度、
述べざるを得ないと思います。結果を踏まえた結論を述べ、
そして、そこからどうしていくのが良い方向なのかを
述べるのだと思います。

「ひきこもり」というテーマは、もう10年ほど前から
マスメディアでも取り上げられる機会が増えた事柄です。
研究者という方々も大勢いらっしゃると思います。

僕の場合は、不登校・ひきこもり・ニートを経験しています。
(実際は、ニート時期ではなくて、社会的ひきこもりだったと
思っています。)そして、ひきこもりにまつわる事柄も
経験せざるを得ませんでした。
世の中とは不条理さもあり、僕はなぜ、このような経験を
しなくてはならないのだろうと悩み苦しんでいた時期もあります。

ですが、それは僕の場合、過去になっているので、
現在では冷静に、ある程度客観的にみれる
自分がいます。そして、あんなにつらい思いを
したのだから、何かしないと、という気持ちを元に、
現在のような活動をしています。

話がズレてしまいましたが、ひきこもりというテーマは
まだ答えが出る事柄ではないのかなと思っている
自分が確実にいます。結論を出されている方々の
批判がしたいわけではありません。

僕は沢山の多様な人間が、多様な意見・考えを
述べたり、見聞きしたりして、そしてそこからどうするかも、
本人次第だと思っています。だって、そこから更に
発展することも多いと考えているからです。
だから、人を傷つける行為でない限り、
多様な言論や行動はあることだと思っているのですね。

知識も対応法もいろいろとあり、その一つひとつに
100%の正解はなく、また100%の間違いもないと
思っています。
(様々な分野の、国境を越えたインスピレーション、
アイディアは人類の持つ豊かさですよね!少し話が
大きくなりすぎましたね(^_^;))

そう、だから、世の中はおもしろい!のだと思うのです。
何が言いたいのかというと、今回の内閣府の「ひきこもり調査」は
調査機関が大きいだけに、ニュースにもなり、そして
沢山の人たちの目に留まりました。まずそれが意義のあること
そして、そこで考えます。もしかしたら、今は考えないかも
しれませんね。ですが、一ヶ月後、半年後、一年後に
何かをきっかけに考えるベースになるかもしれません。

それは豊かな考察だと思います。そのきっかけは
この調査から始まるのなら、本当に意義のあることでは
なかったでしょうか◇◆