頭頸部がん・タバコとの因果関係

日 時 平成22年8月6日(金)
場 所 宝塚フレミラ
講 師 野田一郎氏(耳鼻咽喉科医)
 頭頸部がんとはあまり聞きなれない言葉ですが、頭側の下側
から鎖骨までの範囲、すなわち鼻・口・のど・あご・耳等の部分
に出来るがんの総称です。
 具体的には、「上顎がん、上咽頭がん、口腔・中咽頭がん(舌
がん)、下咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がん等」があるそうです。
 この頭頸部がんの特徴はと言いますと、①生活の質と密接に関係がある(食事、発声、味覚等)、②発生頻度は低い(がん中の割合:5%)が種類が多い、③喫煙や飲酒が大きく関与している・・・ということですが、過量の飲酒と喫煙を止め、ストレスを溜めないことが肝要とのことでした。
 特にタバコは百害あって一利なしで、たとえば喉頭がんは非喫煙者に比べ、32.5倍の割合だとか。

これら頭頸部がんの治療法は・・・
 ・手術療法(がんの部分を摘出する。)
 ・放射線療法(放射線を照射する。)
 ・化学療法(抗がん剤を使用する。)
がありますが、どの治療法をとるかは、その進行度と状態を
考慮して決定するとのことです。
 少しでもおかしいなと感じたら、早目に健診を受けましょう。