日 時 平成22年8月8日(日)
場 所 神戸文化ホール
講 師 青島広志氏(東京芸術大学講師)
ゲスト 横山美奈氏(二期会)、小野勉氏(平松合唱団)
「モーツアルトに会いたくて」や「あなたも弾けるピアノ曲
ガイド」等の著者である青島先生にプッチーニのオペラ
「ラ・ボエーム」を教材に数々のアリアについて、お話しを
していただきました。
”ボエーム”とは夢を持っている若者の意だそうで、男性の登場人物は、ロドルフォ(詩人)、マルチェッロ(画家)、ボヘミアン(音楽家)等売れない芸術家達で、女性はプリマドンナ(哀しい主役)が演じるミミ(お針子)とスーヴレット(主役を盛上げる女)のムゼッタ(気ままに暮らす明るい女性)です。
第一幕は、ロドルフォとミミの出会いの場面で、アリアはやはり「私の名はミミ」が圧巻で、横山美奈さんが熱唱してくださいました。
第二幕からはムゼッタの「私が町を歩くと」をご紹介くださいましたが、何と受講者全員に同アリアの楽譜が配布され、全員合唱となりました。
第三幕は2人の別れの場面で、デュエットによる「さよなら、朝の優しい目覚め!」をさわやかに聞かせていただきました。
そして最後の第四幕からは、ミミが愛するロドルフォの腕の中で死を前に歌うアリア「みんな行った?」を感情たっぷれに聞かせてくださいました。
オペラを鑑賞することは、西洋文化を知ると同時に自分の昔を思い出すことでもあるとの先生の言葉が不思議と共感できたセミナーでした。