大震災で学んだ大切さ

日 時 平成22年8月25日(水)
場 所 神戸松蔭女子学院大学
講 師 岡本武利氏(同大学教授)
 岡本教授は、阪神大震災時に神戸市長田区の御蔵小学校の
校長の職にあり、当時のさまざまな処理を陣頭指揮された経験
から、この問題を風化させないため活動されておられます。
 その時 特に大事にされた事は、①全校生徒の安否確認、②
避難者の居場所づくり、③教職員の把握・・・だったそうです。
 ①は、職員がチームを組み、各生徒宅を一軒一軒巡回してその安否を調査されたそうですが、長田区は日頃からコミュニケーションがとられていて、スムーズに確認できたそうです。
 この体験から、日常のコミュニティ形成が欠かせない事を学んだとのこと。
 ②は、職員と役所の役割分担を明解にすることで、運動場や講堂をうまく活用できたそうで、③は、職員も被災者であるための配慮をして切り抜けた由でした。

一方 避難生活が長引く中、子供達が自主的に共用部の清掃や
炊き出しの手伝いを買って出たことに感動されたとかで、これらの
教訓から三つの命、すなわち『生命・使命・懸命』の大切さを学ん
だとのことでした。
 右の写真は、御蔵小学校にせまりくる火災の様子です。