手塚治虫の世界

日 時 平成22年9月4日(土)
場 所 宝塚東公民館
講 師 村上知彦氏(神戸松蔭女子学院大学)
 手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」と同年生まれの村上教授が
”マンガの神様”の解説をしてくださいました。
 手塚少年は、4歳の時に豊中から宝塚に転居し、23歳で上京
するまで、その多感な時期を同市で過ごしました。
 マンガ家としてのデビューは、まだ学生だった頃 少国民新聞
に4コママンガ「マァチャンの日記帳」を掲載し、その翌年には早くも単行本「新宝島」を出版してこれがベストセラーとなり、その後長編マンガ「地底国の怪人」「ロストワールド」等々を次々と発表しました。
 そして活躍の場を月刊誌に移すと「ジャングル大帝」「アトム大使」等を連載し、上京してからは「鉄腕アトム」「リボンの騎士」等、物語性豊かでファンタジックな作品を発表して、マンガを単なる娯楽から文化にまで高めました。

手塚治虫は宝塚の豊かな自然を感じ、また歌劇の舞台を通じて
異国文化に思いをめぐらせながら、モダンな郊外都市で過ごした
少年時代が創作力の源流だったようです。
 没後の2001年3月には、宝塚市は歌劇の発展に寄与された
春日野八千代さんと故手塚治虫氏を名誉市民(第1号)として
その称号を贈りました。
 右の写真は、宝塚にある同氏の記念館です。