日 時 平成22年9月9日(木)
場 所 鳴尾公民館
講 師 泉 和幸氏(ジャーナリスト)
急激な円高の進行により輸出を頼りとする日本は、今ピンチを
向かえているように見えますが、泉氏はこの時こそがチャンスで
あると説かれました。
日本の経済は輸出産業である自動車等に支えられているため
為替が円高に振れるとその分利益が減り、税収も落ち込んで、
国家予算も赤字国債を発行せざるを得ないわけですが、同氏は今迄と同じことをやっていたのでは当然落ち込むのは当たり前で、いかに国際競争力を高めるかを考えなければならないし、またこれを高めるチャンスが到来したとも言えるとの考え方を披露されました。
すなわち、相手が本当に欲しがっているものや、他と比較して優位な技術力を提供することが肝要である由。
たとえば、ウォータービジネスではアラブにおける海水の真水化やインドのガンジス河の浄化等、また鉄道ビジネスでは発展途上国を中心に、新幹線の運行ノウハウ(事故がなく、時間に正確等々)等は明らかに世界をリードしています。
「円」が高いということは、国際的には安心・安全で信頼があるという証拠なのですから、これらを大いに利用する手はないとのことでした。
また将来を見越して、自社に役立つ海外の優良企業の買収も有効かもしれません。