平成22年度FCCフォーラム「現代土木は芸術の対象になりうるか?」

日 時:2010年11月5日(金)16:30開演(〜18時終了予定)
会 場:京都造形芸術大学 美術工芸学科 人間館NC棟302教室
 (京都市左京区北白川瓜生山2-116 TEL:075-791-9122(代表))
 http://www.kyoto-art.ac.jp/other/access.html
参 加 費 :無 料
定 員 :80名

パネリスト:
 ・坂上 桂子(早稲田大学文学学術院)
 ・パラモデル(林泰彦+中野裕介)
 ・久保田 善明(京都大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻)

コーディネータ:
 ・高橋 良和(京都大学防災研究所,FCC代表幹事)

企画趣旨:
古来より,土木技術者たちは,橋や道路,ダム,河川,上下水道,電車,電気,ガスなどの社会基盤を整備して,わたしたちが無意識に暮らしやすく,また,働きやすい社会の基礎を創ってきました.土木に関わる人々は,このような自負のもと黙々と仕事を進めている一方で,一般社会から見た土木のイメージとの乖離に苦しみ,自信を失っているように思います.戦後から高度経済成長,バブル,そしてバブル崩壊以降の低成長時代へと移り変わる中で,一般社会と土木との関係が希薄になってきたことがその一因とも思われ,ある(負の)固定概念を通した交流のみがあるようにも感じられます.

この度のFCCフォーラムは,このような閉塞感を打破し,一般社会と土木との間の「新しい気づき」を構築するため,「芸術」を題材として取り上げました.近代のゴッホやモネなどによる名画を見ると,ダイナミックに変わりゆく新しい社会を表現するため,数多くの土木的題材(橋梁や港湾,工事現場など)が取り上げられてきました.つまり過去において,土木は芸術の対象となりえていたと言えます.では,「現代の土木」はどうか?社会への貢献に加え,芸術の対象にもなりうるか?これをテーマに,絵画をご専門とする研究者や現代芸術家,また芸術大学の学生を交えたパネルディスカッションを開催し,土木だけでは見えてこなかった重要な観点や新たな視点も模索,議論いたします.