人間福祉学部には、多機能演習室という部屋があり、そこでは面接技術やコミュニケーションスキルを習得するためのツールとしてコミュニケーションラボシステムというAV機材が備えられています。
学期中は、学生さんの対人援助技術に関する演習クラスで使用するのですが、授業のない期間には、実習などでお世話になっていたり、卒業生が担当者などを勤める機関の外部研修でも使っていただいています。支援室の機能のひとつである、外部機関、団体とのネットワーク形成の一環であり、また大学における社会貢献活動としての意味もあるかと思います。
夏休み最後の週は、火曜日に西宮市社会福祉協議会のボランティアコーディネーターの皆さんの「パワーアップ研修」として、また、水曜日と木曜日の2日間は、兵庫県社会福祉協議会社会福祉研修所主催で、県下の福祉施設・機関で相談業務に携わっておられる方々を対象とした「相談援助技術研修」としてコミュニケーションラボがフル活用されていました。
やはり現場で一定の経験を積んでおられる現任者の方々は、学びの目的が比較的はっきりしているので、演習に対する反応がとてもよくて研修講師としても手応えを感じさせていただけます。
改めて自分が人とかかわっている姿を目の当たりにして、受講者の皆さんはいろいろな想いを抱かれるようですが、やはり何といっても、まずはあるがままの自分の姿形を受け入れるところからです。
自分はこんなじゃないはず…と言ったところで、人と話している時の自分の表情を自分で見る事は絶対にできないわけで、その、自分で見ることができない表情は、自分以外の人にはみんな見えているんだという事実…ちょっとおそろしい?!
来週からまた、学生さんの授業で活用されることになりますが、皆さんもしっかり体験を積んで、良きコミュニケーションを身につけてくださいね。
実践教育支援室室長 EK