弥生人を科学する

日 時 平成22年9月24日(金)
場 所 芦屋公民館
講 師 大藪由美子氏(樫原考古学研究所)
講 師 白谷朋世氏(芦屋教育委員会)
 古代 弥生時代の人達の特徴等につきまして、主として出土した
人骨から科学的に分析を試みられたお話しでした。
 弥生時代の人骨の多くは、九州・山口地方に出土している由で
すが、その特徴は若干異なり、九州の人達は総じて低身長・低顔
(平べったい)で、一方 山口地方の人達は高身長・高顔(細面)だとのこと。
 また兵庫県内では、玉津田中・田能・新方遺跡の3カ所から弥生人の人骨が出土しているのですが、数はかなり少ないようです。
 この人達はその人骨から判断して、中国大陸から朝鮮半島を経由して日本に上陸したということで、古人骨から判ることは性別・年齢・病歴や身体的特徴(身長推定等)だそうです。

なお弥生人と縄文人の特徴の違いですが、弥生人は眼画が丸く
まぶたは一重で、低い鼻・面長な顔でやや歯は出っ歯であり、一
方縄文人は眼画は四角でまぶたは二重で、やや鷲鼻・寸詰まり
の顔で、歯は小さくシンプルとのことでした。
 写真は古代人の複顔で、上のものが弥生人、下のものが縄文
人です。