・期 日 2010.10.9.
・場 所 宝塚自然の家 (松尾湿原、体験学習室)
・参加者 山本、大下、西川、西村(昭)、川本、小宮、森川(久)、東田、四位、村角、能勢

・講 師 福井先生

・植生調査
 湿原横の作業小屋に着いた頃には雨もすっかり本降りとなり、一日中絶え間なく降る中で、植生調査とモニタリング、古くなった地点表示のポールの番号札の付け替え等の作業を行いました。 
 コイヌノハナヒゲ、ヌマガヤ、、サワギキョウ、キセルアザミを調査しましたが、雨に濡れて倒れているのが多く数えにくいうえ、コイヌノハナヒゲは先の穂がぬれてくっつき他のカヤツリグサ科とみわけるのが大変でした。
 キセルアザミは昨年にくらべて橋のすぐ後ろから一面に咲いて、サワヒヨドリや、シロイヌノヒゲもまだ残っていて沢山の蕾がみられた。センブリやヤマラッキョウ、リンドウも咲くとどんなにきれいな湿原になるかと想像しながら頑張りました。
 モニタリングは橋の手前右側のno.2を福井先生の指導の下に行い18種類を確認しました。
 雨にも負けない番号札が付き、湿原の案内看板の上にさらに「ようこそ松尾湿原へ」とウダツ!?があがりお昼になりました。
 
写真右上 雨の中の調査状況

 

写真右 記録用紙が濡れないように注意しながらの調査

・講習会受講
 午後からは、自然の家の体験学習室へ場所を移しての福井先生による勉強会です。 
里山を取り巻く状況と湿原の現状と題し、パワーポイントにより講演していただきました。 
 植生は地理的な位置気候等で決まり、時の経過、人間活動で変遷していき、日本のほとんどの山林は原生林でなく人の手の入ったもで、里山として利用されながら現在は放置林となっているのが問題とのことでした。 
 湿原については、高層湿原、低層湿原の間で、中間湿原があるが、これには泥炭のあるものとないものがあり、泥炭がなく湧き水のあるものを、湧水湿原とよび松尾湿原もこれにあたる。さらに、貧栄養、低茎の植生、斜面下部や丘陵地にあり、東海地方以西の暖かい所に100平方メートル以下の小規模なのが多いのが特徴。
 湿原の面積が広くなるほど、植物の種類も増えるが、松尾湿原は広さからみると植物の種類が多いと最後にほめてもらったようで、満足して先生に拍手でおわりました。 
写真右上 福井先生による講習会受講風景
 前半は植生の遷移等についての内容

写真右 パワーポイントを見ながらの講習会
 後半は湿原の生成過程や種類についての内容

 皆さん雨の中早朝からのの活動ご苦労様でした。(記;能勢)