国史跡へ・会下山遺跡

日 時 平成22年11月5日(金)
場 所 芦屋公民館
講 師 石野博信氏(県立考古博物館長)
ゲスト 山中 健氏(芦屋市長)、藤原周三氏(芦屋教育長)
 前半は石野氏が近々国史跡になる会下山遺跡の概要を、後半は
市長と教育長を交えての過去と未来について各々ご意見を拝聴い
たしました。
 この遺跡は米作りが盛んになってきた時に、田や畑の近くではなく
なぜ高地に出来ていたのかにつき、氏はその地形や出土品から「海・里・山」が一体となっていた集落があったと推測され、海は瀬戸内を通って中国等から物資や文化を運び、里は米作りの本村が存在していて、問題の遺跡は山に作られた見張り役だろうと解説されました。
 おそらく住居は7〜8軒で、人口は30〜50人程度ではなかったかとのことでした。

この遺跡からは中国製と思われる鏃が出土しており、渡来人も
住みついて弥生人に中国の技術を教える等して発達したらしく
住環境も良くて交易も広く行われていたようです。
 市長からはこれら古代人の伝統を引継ぎ、世界に誇れる田園
都市を構築して行きたいと抱負を述べられました。
(右の写真は、渡来人から技術を教わる弥生人のイメージです)