有機農業を楽に手間かけずに楽しんで 光久流

昨日生活情報センターくらしかんで行われました講演会。
豊中で有機農業を営む光久農園の光久氏からこだわりの栽培法の話でした。

15年くらい前は、作物によって農薬を分ける容れ物も用意するほどだったそうですが、
ベトナム戦争の枯葉剤の話を聞き 無農薬を決意されたとか。
無農薬を始めた3・4年は虫に食べられるところが多く、全然作物が取れなかったそうです。

そうするうちに、カエル・クモ・ミミズ・蛇などが畑に現れるようになったそうです。

肥料はとよっぴー・牛フン・ぬか・油粕・卵殻粉・コーヒー粕で、あと、緑肥と言って 落ち葉や作物の収穫の後の野菜くずを肥料にしておられます。

植え付けや種まきの2・3週間前にすきこんで黒ビニールマルチを引いて準備するそうです。

人間も腹八分 野菜は腹4分言われ、肥料も多く入れないとのこと。

筆者が感心したのは「虫も仲間と思って目くじら立てないでね。夜盗虫だけは取るけど。」

水菜・小松菜・高菜・大根・青梗菜・しろ菜・大葉・赤シソは、毎年種取りをし、再使用とのこと。この畑で採れた種はここにあっているのです。すべての種は24時間 水に漬けてから播くとよいとのこと。

密に植える密植えは、虫がわきやすいそうです。効率を考え、欲張るとだめなのかな〜

有機農業は手間がかかると思いますが、彼のお話を聞くと、必死に頑張るというより、人間が一歩下がって自然の力を信じ、自然に寄り添っている感じがしました。
常に栽培方法を変えて実験をしたりメモしたりして、検証するのが結構楽しいそうです。

よく、有機農業は大阪なんかでは絶対出来ないで!と言う方がおられますが、絶対ないこともないのではと、彼を見て思いました。

逆にゆとりを感じ、ほっこりとして筆者は帰宅しました。