命がけで傾いて候う・前田慶次

日 時 平成22年11月17日(水)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 みれん歴史歩こう会
 西暦1600年頃(関が原の戦いの頃)に権力に背を向け、
自由に生きた前田慶次が主人公のお話しです。
 前田慶次の出生は、1533年(滝川一益の弟として)とも
1543年(滝川益氏の子として)とも言われており、はっきり
しませんが織田信長の家臣・前田利久(利家の兄)の養子
となり前田性になっています。
 しかし、利久は信長の命により利家に荒子城主の座を譲ったため、慶次もまた将来の前田家当主の座を失ってしまいます。
 慶次は一応利家に仕えますが、特に重宝されたわけでもなく、ついに前田家を出奔し、直江兼継に会って意気投合したこともあって、上杉家に仕官いたします。
 その後、関が原の合戦時に東北でも上杉家と最上・伊達家が戦さとなり、慶次は皆朱の槍を手に出陣して長谷堂合戦で武功を立てますが上杉家が米沢に減封され、結局 晩年は出家して米沢(または大和とも言われている)で病没したようです。
 慶次は歴史への出番がなかったことから、その若さを傾いて(自由奔放、目立つ身なり等々の意)エネルギーを発散し、最後は静かに生涯を閉じています。
 平成の時代において、リストラで職を失い、路上生活を余儀無くされる形と酷似しており、巷のヒーロー的な人気が今出ているのではと思われます。