宣教師の来神と女学校の創立

日 時 平成22年11月20日(土)
場 所 神戸女学院
講 師 飯 謙氏(神戸女学院学長)
 神戸に女学校が創立された歴史について、神戸女学院の例で
お話しをしていただきました。
 1873年に明治政府によって「キリスト教禁止の高札」が撤去さ
れたその年に、アメリカンボードからイライザ・タルカットさんとジュ
リア・ダッドレーさんが来神されました。
 アメリカンボードとは、1620年に新教徒がイギリスからメイフラワー号でアメリカに移住した人達の末裔の集団で、宣教師の海外派遣を担っている団体です。
 後に神戸女学院の初代校長となるタルカットさんは来神すると、花隈村に私塾を開設し、その翌年には北長狭通の白州退蔵氏(白州次郎の父)宅に移転いたします。
 そして1875年には、三田の九鬼氏等の援助でついに女学校を創立いたします。

神戸女学院は当初から専用の校舎を持ち、経験豊富な宣教師に
よってカリキュラムもしっかり作られていて、比較的恵まれた形で
スタートが切れました。
 最近 「愛神愛隣」に基づくキリスト教の精神を分かち合い、
共感性の高い人格の成長を目指す。(中略)・・・・・とのミッション
ステートメントを作成されています。
(右の写真は、キリスト教禁止の高札です。)