新たな資源事情

日 時 平成22年12月10日(金)
場 所 鳴尾公民館
講 師 藤井洋一氏(神戸新聞論説委員)
 動物は酸素を吸収し、植物は二酸化炭素を吸収することに
よってこの世の中はバランスが保たれていましたが、人間が
快適な生活をエンジョイするために、石油や石炭を燃やしはじ
めて地球はこのバランスを崩し、今や地球温暖化の元凶とさえ
言われています。
 そこで注目されているのがバイオ燃料で、これは燃やしても二酸化炭素の排出量は「ゼロ」とみなされています。
 自然界の二酸化炭素を吸収したものを燃やすので、排出量はプラスマイナスゼロだとか。
 それはともかくとして、今や アメリカやブラジル等では、その燃料用のサトウキビやトウモロコシを大量に生産していますが、他方 これによって穀物の高騰がささやかれています。

前述のようなことから、県内ではバイオの実用化に向けて研究が
行われており、神戸市では下水処理で生じるメタンガスから都市
ガスを、加西市では廃食用油からディーゼルカーの燃料を、また
明石市では稲わらによるエタノールの実験が進んでいます。
 確かにこれらはひとつの策ではありますが、今のところ効率が
悪く、初期投資にも莫大なお金がかかるという難点があり、結局
税金を投入するしかないのが現状のようです。