今年一年をふりかえりますと、前半には内閣府の山崎史郎先生をお迎えしての講演会、後半にはその報告書の刊行など、日常活動の傍ら力を出し尽くすような大きな事業を行うことが出来ました。

スリーAを広げる本来の運動を地理的に見ますと、東京を越えて千葉、栃木と関東地方に関心をもってくださる同志と手をつなぐことが出来ました。東京でもその準備が蠕動しています。

新たなご縁も静岡研修会で結ばれました。また増田先生との絆もより強くなり、各地の同志ともネットのつながりが緊密になりました。活動を始めておられる地域では、スリーAがより深く根付いていると感じます。ありがたいことです。

そのほかに特筆事項があります。

韓国の大学で、福祉の授業を受け持っておられる日本人女性とのご縁が現実のものとなって、いよいよ来年から韓国でスリーAの教室を開始するとの吉報が寄せられました。規模の大小を問うのでなく、事実においてスリーAが国境を越えて、それも日本の唱歌や童謡を使うのではなくて、韓国の歌を使って独自の韓国版スリーAが誕生するというのは、ビッグニュースです。その地の文化に根ざしたスリーAの開花が待たれます。

以上の報告はすべて、“認知症予防ネット”を支え、応援してくださる皆様のお陰で実現するものです。

運動を始めた当初は、2〜3年も継続できれば、と思っていました。ところが社会のニーズに引っ張られるように運動の形が年々変わって、スリーAの予防ゲームの解釈も深みを増して、多くの人々に理解されるようになって来ています。変わらないのは当初からの目標です。津々浦々までポストの数ほど認知症予防教室を! この旗印の夢は変わることがありません。

年年歳歳色を変えて成長し、山崎史郎講師のご期待に背かないよう、来年も出来るかぎり、力を尽くすつもりです。
皆様、いい歳をお迎えください。
来年もよろしくお願い申し上げます。

高林実結樹