神戸の空に「火の鳥」が舞った!なにかの予兆か??

「この世界はどうして生まれたの」「人間はなんのためにうまれたの」と少年ナギは叫ぶ。手塚治虫の名作「火の鳥」が現代に警鐘を鳴らす。世界中のあちこちでいまでも戦火が止まず、子どもたちが逃げまどっている。2000年前と人間は変わらない。欲望と復讐の渦の中で、世界は滅びつつある。「いつか、争いのない平和な世界がくるのか」とナギはつぶやく。これは、手塚さんのうめきではなかったかと思う。

「人はなぜ戦うのか」「人は何のために生きているのか」という永遠のテーマを、神戸火の鳥合唱団の子どもたちが高らかに歌う。これはまさに「火の鳥」からのメッセージであり、手塚治虫さんからボクらに渡されたバトンのように受け取った。このバトンを次の世代にしっかりつなげていくことができるのか、ボクら大人の責任は小さくないように思う。