地球温暖化防止の国際的枠組み

日 時 平成23年1月12日(水)
場 所 人と防災未来センター
講 師 浅岡美恵氏(気候ネットワーク代表・弁護士)
 地球温暖化防止の重要性としてIPCC(気候変動に関する
政府間パネル)やIEA(国際エネルギー機関)の科学者達は
産業革命以前の地球平均気温からの気温の上昇を2℃未満
に止めることの重要性を言っている。
 現在では産業革命から0.74℃位は上がっていて地球平均気温2℃は厳しいとのこと。
 温暖化防止に不可欠な国際合意で科学の要請をもとに国連ベースで交渉された経緯としてCOP(気候変動枠組条約締約国会議)の京都議定書採択、2005年京都議定書発効、COPのパリ合意、G8ラクイラサミットの宣言、COPコペンハーゲン政治合意の説明がありました。
 COPのカンクン合意はCOPとCMP(議定書締約国会議)からなっており、COP決定は①産業革命前から2℃未満にする長期目標②先進国の目標引上げを促す③途上国の削減行動の把握や報告、検証方法等の見える化のあり方の決定④途上国支援の基金創設を決定⑤適応・技術移転等の仕組みを決定。
 CMP決定は①京都議定書の第2約束期間との空白をあけないよう作業を終える。コペンハーゲン合意の先進国の目標と途上国の行動に留意がなされ、次のCOP会議に継続される。
 不回避のCO2削減に実効性ある政策手法として①地球温暖化対策税②キャップ&トレード型国内排出量取引制度③再生可能エネルギー全量固定価格買取制度、温暖化策の効果として排出削減で気候変動の被害の軽減・低炭素の地域づくりの説明がありました。
 地域づくりの自治体レベルの例として京都の2020年計画対策の話しもありました。