明治の偉人 「秋山 真之」

平成23年1月17日(月) 午後の部で実施
場所:明石市男女共同参画センター
主催:(財) 兵庫県芸術文化協会
講師:茨木一成 氏(日本歴史学会会員)
 実兄は、12月のブログでお伝えし「日本騎兵の父」と言われた
陸軍大将の秋山好古ほか、実業家となった兄がいます。
 松山藩の下級武士の5男として生まれ、地元の漢学塾に学び
和歌なども習います。親友の正岡子規の上京に刺激され、中学校
を中退。明治16年将来の太政大臣を目指すために、共立学校(現在の開成高校)などで受験英語を学び、現在の東京大学教養部に入学します。
 しかし、秋山家が経済的に苦境となり子規とは道を異にし、明治19年海軍兵学校に進学。そして、明治23年海軍兵学校を主席で卒業し海軍軍人となります。
 明治31年、海軍の留学生派遣が始まると、私費留学を行う。アメリカへ留学した真之はワシントンの海軍大学校校長の軍事思想家「アルフレッド・セイヤー・マハン」に師事し、主に兵術の理論研究を学ぶ。そして、アメリカ海軍がキューバ港を閉塞する作戦を見学しておりこの時の経験が、日露戦争における旅順港閉塞作戦の基礎となったとも言われています。
 アメリカは今も昔も世界の警察ですが、中国は超大国に向けた地位向上と利益拡大路線が今後とも続き、南シナ海で各国が海洋防衛と国防重視で、中国に対し強い危機感があるのは残念です。