日 時 平成23年2月11日(金)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 松浦寿喜氏(武庫川女子大学)
最近 テレビや新聞等の広告宣伝でよく目にするサプリメント
(栄養機能食品)はどの程度私達の身体に効くのでしょうか。
宣伝では、ダイエットから糖尿病に至るまで効用があるかの
ごとく思われますが、医薬品や特定保健用食品(トクホ)等との
違いも含め、詳しくお話しをしていただきました。
まずは消費者が正しい知識を身につけることが大事で、たとえば ①健康食品、②栄養機能食品、③特定保健用食品、④医薬品・・・の別を見分ける力が求められるとのこと。
①は、主に健康な人が利用するもので、治療には使えないものであり、②は、通常の食生活が困難な場合等に不足しがちな栄養成分の補給・補完に資するもので、③は、健康の維持増進および特定の保健の用途に資するものである由です。
医薬品(新薬)は、厚生労働省において厳しい許可基準が設け
られており、これをクリアするためには5年前後の歳月と数百億
円の費用を投入して試験等をしますが、サプリメントやトクホ等は
ほとんどその基準がなく、したがいまして有効性は医薬品に比し
て0〜10%程度であり、安全性についてはほとんどデータがなく
過大な期待は禁物であるとのことでした。