最近、彼女をみませんね。
それよりも僕を見ていませんね。見られていませんね。
今は山で生活をしています。
ここも限界集落といわれてるところです。
幸い、こちらは雪という資源に恵まれ人の流れがあります。
冬にはたくさんの人たちが住み込みで働きにきます。
その人たちは基本的に社会の流れには乗っていない人たち
フリーターの人であったり、引きこもりだったり
そんな人たちと毎日、働いています。
引きこもりとか聞くと、「えぇぇ」てなるけどみんな普通の人たちです。
基本的には都会のスピードについていけない人たちが集まっています。
どうして社会からフェイドアウトしたのかなどたくさん話してくれます。
いろいろ考えさせられることはたくさんあります。
ただ「そんなに急がなくてもいいんだな」っておもいます。
そういう人たちの働きはここではとても生き生きしています。
そんな人たちと話をしていると、なんかほっこりします。
またここに住んでいる人たちと話すと心が安らぎます。
確かにここでの商売のスピードであったり、例えば料理が出てくるスピードなどは都会に比べては早くありません。けどここに遊びにくる都会の人たちを満足させる何かがあるんですね。
都会でないものがここにはあります。
おばあちゃんと話すときは自然とゆっくりになります、言葉が丁寧になります。
他人のこと思いやれるようになります。
すべてがあるけど全部がそろわない都会
故に自分一人で生きていかなくてはいけない
助け合わなくては生きていけない田舎。
ゆえに他人を思える。
ここにきて少し穏やかになった気がします。