認知症予防ゲームリーダー養成ミニ講座

認知症予防スリーA方式は素晴らしい、京都にも予防教室がほしい、全国にも広まってほしい、と19年前の願いからはじまった認知症予防ネットの活動です。思えば長い年数にいろんな変遷をたどりました。

広報活動から始めて、今では教室を増やすための“予防ゲームリーダー”を養成するミニ講座を開くようになりました。広報活動の傍らの、膝つき合わせるようなミニ講座は、昔の私塾のような良さがあって、いいなと思っています。

これには、きっかけがありました。
それは自宅近くの学区福祉委員会の会合に招かれて、スリーAの予防ゲームを披露したことからでした。参加しておられた顔見知りの方と話し合って、ミニ教室を始めました。
10人近く集まってくださった方達が、2年近くなると体調をくずされて一人欠け二人欠けして減ってきました。

そのような時に「京都リビング新聞」という新聞に、活動を取り上げていただきました。
読者の若い方がゲームを覚えたいと言って一人、二人から申し込みがあって、すぐにひろがって、ミニ教室に参加する方の年齢層が逆転しました。福祉現場の職員さんや、退職された看護師さんたちが個人で10人ばかりも来られるようになりました。手狭な場所なので、これで満員です。
教室が自然に様変わりして、ミニ養成講座になりました。

ミニ講座の良さは、膝つき合わせる感じなので、通じあうものが速く確実です。
講義と実技を行いますが、確実にものにして頂きたい願いが沸きます。それで講義録の形で教科書を書いて、5回シリーズとしました。堺、八尾、寝屋川、豊中からも通って来られる方があります。講座が社会のニーズになっていることを感じます。

このように自然に始まったミニ講座を,毎月2回開催するようになって、3ヶ月。修了生も送り出しました。
ちょうどそのころ、宇治市内で少し離れた地域の知人から、ミニ講座のお話がありました。地域の要望に応える形で、二つ目のミニ講座が始まりました。こちらも5回シリーズですが、月に一回のペースで、10人ほどで満席のミニ講座です。
近隣の方が多いですが、京都市内から参加される方もおられます。
スリーA方式の笑いの効用と優しさのシャワーを、なるほど是か、というように体得してくださる手応えが、強く感じられるミニ講座です。 

こうしてスリーA方式の認知症予防ゲームが地域に根付き役立ち、広がってゆくと思うと、しみじみ嬉しくなります。

高林実結樹記