第4回学習会「就職活動」

普段私達のような、障害を抱えた人達がハローワークを利用するとなるとどんなイメージをおもちでしょうか。やっぱり敷居が高いと感じられるでしょうか。求職してもどうして良いかわからない、利用するのが難しい、、、そんなイメージを持ちがちかもしれないですね。
しかし、ハローワークは、障害者が就職する為に様々なサービスを行っています。ハローワークに相談に行ってから就職に繋がるまでのバックアップを紹介したいと思います。
 まず最初、障害を抱えた私達は、ハローワークに出向くと「専門援助部門」に行って職業相談を受けます。ここで私達の置かれている状況や環境や障害認識等に関する情報をハローワークの方と一緒に
整理します。なぜこんな事をするかというと、働くという目的に向かう為には客観的に自分を把握し、出来ることと出来ないことを見分ける必要があるからです。もちろん障害の特性が発達障害であるゆえに理解され難い事もあるかと思います。そんな場合は障害者職業センターの職業評価などを活用すればいいのです。
まず働こうと思ったら、障害を持った自己を理解する事が重要なカギとなる事は頭に留めておいた方が良いかと思います。もちろん家族の理解、支援機関との信頼関係、生活リズムや服薬管理などを整える事も大切です。これら職業準備性を高める為にはやはり一緒に障害特性を理解してくれ、整理してくれる人達が必要でしょう。(もちろん障害をクローズにして働く事も可能です。そうなると服薬の必要な自分と企業との調整をつける事は自分一人ではなかなか難しいですが。。。。)
そのためのハローワークだと考えられます。
話は飛びましたが、次に整理が終わったらハローワークと連携しながらの職業紹介となります。この際同行紹介という形で、ハローワークの方が面接に同行しセールスポイントや配慮すべき内容等を的確に伝えて下さる場合もあります。また、合同就職面接会や管理選考会等の面接会もあり、書類審査無しで会社の人事担当の方と面談する事も出来ます。
しかし、面接に受かったとしても、働く事に対する不安や躊躇もあるかと思います。そんな時は、きっかけづくりとして3か月間の有期の雇用契約を結ぶ障害者トライアル雇用や3〜12か月間の有期の雇用契約を結び、週10時間以上の短い時間から就業を始め、慣れたら徐々に時間を増やしていく精神障害者ステップアップ雇用も存在します。そのような雇用形態もハローワークは提案してくれます。
また、就職したとしてもまだ職場で様々な問題が発生するかもしれません。そのような問題を改善する為に兵庫障害者職業センターからジョブコーチが派遣される制度もあり、上司や本人への助言・指導が行われる事もあります。
そうは言ってもまだスキル面での不安があるかもという人には、PCスキルやコミュニケーション力等の訓練が受けられる公共職業訓練を受ける事が出来ます。伊丹や明石で行われる施設内訓練は期間は最長1年で訓練手当も支給されるとの事です。
 今回の説明会を聞いて僕はハローワークが実に様々な支援体制を持っている事を知る事が出来ました。ハローワークを利用して成功された方の成功事例が聞きたかったかなと思いました。