日 時 平成23年3月18日(金)
場 所 兵庫栄養調理製菓専門学校
講 師 佐々木 勉氏(管理栄養士)
食生活において最近特にクローズアップされている食物繊維に
ついてご説明していただきました。
食物繊維を摂ることによる効用としましては、①虫歯を防ぐ、②
糖尿病・動脈硬化・胆石・高血圧を防ぐ、③便秘を予防、④大腸
ガンを予防・・・等があります。
厚生労働省の指導では、1日20gが摂取基準となっており、効果的に摂るポイントとしましては、①野菜は加熱調理(熱を加えないと食べにくい方が多く含む)、②精製度の低い穀物を摂る(白米より玄米)、③豆類や海藻類を摂る(多く含む)、④果物も1日1回は摂る(生で食べた方が効果が高い)等に配慮することだそうです。
なお私達の大腸にはたくさんの細菌が住んでおり、その数は約100兆個で重さは約1kgだとか。
ただこの細菌には、善玉菌(ビフィズス菌等)と悪玉菌(大腸菌等)があり、年を取るとだんだん善玉菌が減り、悪玉菌が増えて、これが老化促進や病気発生につながります。
逆に言えば、善玉菌を増やすことが健康維持に有効ということで、これを手助けする働きが食物繊維にはあるということです。
そのためには食事の摂り方が重要で、①バランスの取れた食事、②繊維の多い食品を摂る、③油脂類も適量摂る、④朝一杯の水か牛乳を飲む、⑤食事時間を規則正しく・・・に配慮することです。
なお、食物繊維は摂りすぎるとカルシウム・鉄分・ビタミン等の吸収を低下させることもあるので、適量を心掛けることが大切です。