おんぶお化けの重さは私の限界を超えました。

彼女は今、結空間の玄関の”前”で、布団を敷いて寝ています。
一度睡眠モードに入れば2日は眠ったままになるでしょう。

ご近所に我慢していただける限界はもうすでに超えました。

移転?
色々な意味での力をもう使い果たした様な気がします。

彼女の障害を理解しないままでなされた多くの指導が、彼女にどんな結果をもたらしたか、多くの教育、相談、医療にかかわる方々にはぜひ学んでいただきたいと思いながら、何らの資格、権力を持たない私には到底出来うることではないと思うと、無力感でいっぱいになります。

多くの公的機関が、自らの存続のためにだけ機能しているのを見せつけられるのがいかに人をすり減らすものか、聞いてきた話だけでは解りませんでした。
自分が経験してみてその不条理にいまさらながら驚いています。

一人の人間が、理解されない障害を持つことで、ここまで人権を無視されなければならないこと、それに対し私がいかに無力であるか、思い知らされた2年半でした。

他人でありながら、どうしても見捨てられない。
彼女はそれを感知しているのでしょう。
しかし、彼女にはわからない。
私は全知全能の神ではないのです。

神ではない身で、どこまでできるか。
自分自身への挑戦だったのかもしれません。

こういうのを身の程知らずと言うのでしょう。
身の程知らずは身を滅ぼす。

自分だけが身を滅ぼすなら自業自得ですが、余りに周囲の方に負担を掛け過ぎています。

さて、どう始末をつけるか。
時間はそうないようです…。