ミッション(想い)と運営(経営)の狭間で

◇◆簡潔論的に経営的に市民活動を捉えることが
 よくないとは思えない
◆◇

先日、神戸にて催された、あるミーティングに参加してきました。
その中でとっても興味深いお話をお聞きしました。
お話をされた方は、長年、経営等ビジネスに関わってきた方で、
物事をホットに、でも(ドライではなく)シビアに捉えることも
大切だよとお話されました。

ボランティアが良くないなんて思いませんが、
松尾は安定した収入を確保していません。
収入が少ない状態で、ボラを続ける意味を
考えるときもあります。

ですが、お金が全てとは考えていません。
そう考えると活動が息苦しくなるよなあとも思います。
(松尾の周りにはそのようにおっしゃってくださる方が
多いので、ありがたいです。)

僕は以前、「市民事務局かわにし」で発行しているフリーペーパーで
NPO活動と対価の関係について(市民目線で)
書かせて頂いたことがあるのですが、
その中で、NPO法人に勤めている人にも生活がある、
対価がなくては活動を続けてはいけない

資料を参照させてもらい、書かせて頂いたのですが、
心からそう思っています。想いだけでは生活は出来ないのですね。
だからどう『生活費(運営費)』を得るのか、その視点が大切となりますよね。

何が言いたいのかというと、お金のことばかり考えていても
かえって良い活動を行うのは難しいと思うのですが、
かといって、運営費のことを考えずにいると足元から全く立てない
そんな状況になる。(松尾が不登校・ひきこもりサポートの
活動を続けられるのは、宝塚市社協の運営があるからです。)

運営にはスキル(経験・技術等)が必要で、その運営には費用がかかる。
スタッフも生活をしていかなければならない。
不登校・ひきこもりから、生活を立て直していくこともそうでしょう。
想いも大切ですし、実際にかかるもの(物資等)も必要です。
立て直す人・関連する人たちすべて(当事者・支援者)には
生活があるのですから。

それを考えるのが、運営というものだと思います。
松尾には今のところ、運営のスキルが全くといってよいほど無いのですが、
実際には一番必要なものです。
今後の松尾にとって、絶対に必要となるものなのですね。

尊敬する方にいわれます。
「食べれるNPOを目指しなさい」
「運営をすべてやってもらって、その上に乗っかろうなんて考えてはダメよ」

≪ミッションと運営。松尾にとっては、
想いも自己の生活も、運営の範囲内なんです。≫