日 時 平成23年5月8日(日)
場 所 西宮市大学交流センター
講 師 近藤 司氏他(元宝塚映画製作所)
あの小林一三翁がかつて宝塚に映画製作所を造り、経営も
順調に推移していましたが、昭和28年に火災により建物が全焼
してしまい、一時その拠点を西宮北口に移されました。
西宮北口と言えば、今でこそ兵庫県立芸術文化センターや阪急
西宮ガーデンズが出来て、乗降客も飛躍的に延びていますが、
当時は単なる乗換え駅にすぎませんでした。
その西宮北口に昭和28年から31年まで、すなわち宝塚に映画製作所が再建されるまでの約3年間、42本の映画が製作された由でした。
その映画のリストが配布され、それを拝見しましたところ、大スターあり、人気歌手あり、お笑いの大御所あり、そして往年のタカラジェンヌありと、まさに多士済々でした。たとえば・・・
●男優では、森繁久弥、嵐寛寿郎、小林桂樹、月形龍之介、長門裕之、中村扇雀、大河内伝次郎等
●女優では、万代峯子、水谷八重子、中村玉緒、沢村貞子、青山京子、松島トモ子、岡田茉莉子等
●歌手では、美空ひばり、雪村いづみ、江利チエミ、ペギー葉山等
●お笑いでは、エンタツ・アチャコ、いとし・こいし、Aスケ・Bスケ、蝶々・雄二、トニー谷、益田キートン等
●タカラジェンヌでは、春日野八千代、八千草薫、新珠三千代、扇千景、寿美花代、南悠子、神代錦等 ・・・が出演されていました。
その中でも特筆されることは、中村扇雀さんと扇千景さんのラブロマンスであったとか。
西宮北口は、本当にハリウッドだったのですね。