(社会的)ひきこもりへのボランティアについて

◇◆ひきこもりって、とっつきにくいけれど
 つきあってみると、ピュアなんだなとわかります
◆◇

前回の続きです。

●先日、ある居場所で、児童館の職員さんと
 ひきこもりの人についてお話していました。
 「かれらって純粋ですよね〜(^v^)」
 と、おっしゃっていました。

 そうですね。純粋ですね。
 完璧主義もいるし、
 パーソナリティ障がい(ボーダー等)、
 アスぺルガー症候群、AD/HDや、病気持ちも多い。
 (発達障がいに関しては症状の強弱であり、
 あくまでその傾向があるということなのですが…。)
 それだけを取ってみたら、なんて付き合いづらい連中だと
 みなさんはお思いになるでしょうね。

 じっさいに、とっつきにくさは事実ですね。
 付き合いづらさもありますよね。
 (松尾自身も以前は発達障がい、病気的で
 付き合いづらさ満載だったかもしれませんね…(^.^))

 でも、かれらはホントに純粋なんですね。
 自分なりの正義感を持っています。
 口が悪くて、なんて言い方!!と捉える方も多くいらっしゃるでしょう。
 私にあんな言い方してと。

 悪いことを言っても、大体、そのあと後悔しているのですよね。
 ボーダー系のひきこもりの人でもですね。
 ひきこもりってO型体質なのかもしれませんが
 (自己中心的ということです)、
 A型的後悔心を持っているかと思います。

 だから、ひどいことを言われても
 関係をきらないで頂きたいのですね。
 関係ができれば、なんでも言いあえる仲になります。
 そうなっても、気を遣うことはあるかもしれませんが、
 そこまでスタッフを継続していれば
 度胸もついてきているでしょうし、
 
 キツイことを言われた後は、しばらくの間、少し距離を取ってみるとか、
 それってもう無償ボラではなく、
 有償ボランティアにしてもらってもいいんじゃない、
 というご意見もあるかと思います。
 無償ボランティアの枠を超えているというわけです。
 その件については、行政もいっしょになって、
 考えなくてはならない時がくるかもしれませんね。
 それほど、ストレスのかかる業務かもしれないということですね。

 地域の支え合い精神も大切なのですが、
 それだけではもたないという部分もあるかと思うのですね。
 本当にコミュニティケアを実践しようと思ったらです。
 (じっさいには、ひきこもりだけではなく、高齢者、児童等の
 さまざまな問題が関わってくるかと思います。)
 東日本大震災でも、地域ケアが重要になっていますが、
 ケアしている地域の方のストレスは相当なようですね。
 
 ケアをするということは、ケアする人間にも
 相当なストレス(無理)がかかるということだと思うのですね。
 助け合い精神だけではもたない部分があるのだと、
 松尾個人は考えています。

 「たすけあいを助け合う、支え合う」
 この気持ちと実践が大切になってくると思います。
 有償の件だけではなく、いろいろな枠組みづくりから、
 「たすけあい」を支え合い、助け合うことが大事になるかなと思います。
 「コミュニティケア」とは、
 まさに行政、民間、市民の協働作業のはずですから。

 最後に—松尾がいつも思いながら、ボランティア活動していることですが、
 「無償ボランティアは仕事としてしていないのだから無理はしなくていい。
 お休みしたいときはちゃんと連絡をして休めばいい」
 そうなんです。無理をしないで、マイペースで、やりましょう★

≪雨が曇りに変わるように、曇りが晴れに変わるように
 そんな時期を感じることができる、ひきこもりサポートのボランティア。
 晴れるということはけっして、職業訓練を受け始めたとか、
 就労についたとか、そういうことではありません。
 では、どういうことなのか。やってるうちに、その人なりの
 晴れを感じ、曇りや雨の状態もわかるようになると思います。≫