我が家の団地の10階の狭いベランダは、いろんな花や木の植木鉢で埋まっている。その一番奥にあった鉢に、ハトがやってきてゴソゴソしている。5月5日、その鉢に白いハトの卵を発見、夜になるとハトがその卵をあたためていた。これまでハトがすみついたことはなかった。ハトの卵を見るのもはじめてだ。めずらしくてよく観察していると次の日卵は2個になっていた。それから卵をあたためる時間が長くなり、ほとんどベランダの隅の植木鉢の上に、黒っぽいハトがのっかって、卵をあたためるようになった。ときどき片割れが顔をのぞかせると声をあげるが、それ以外はじっとだまって卵の上に陣取っている。今日でもう10日が過ぎたが、朝ベランダを見ると、あいかわらず卵をあたためている。卵はいつかえるのだろう?そしてヒナはどうなるのだろう?こんな場所でヒナは育つのだろうか?いろいろ心配しているが、人間の勝手な心配に過ぎないのだろうか?ハトにはそのヒナを見事に育てる知恵が備わっているのだろうか。恐るおそる観察を続けていこう。