_山城げんき村 神戸大学経済学部中川ゼミ3回生 演習田 はじめの二歩

実地演習2コマ目

いよいよ、神戸大学経済学部中川ゼミ3回生の皆さんが、山城げんき村の演習田で、はじめての田植えを行うことになりました。

あの但馬・竹田城跡のふもとの休耕田だった、あの田んぼでのことです。

日程は2011年6月4日の土曜日で、時間は午前9時から10時にかけて、田植えを始めます。少雨決行です。

しかも山城げんき村の演習田では、実験的な試みで、最近おこなうことも見る事も少なくなった、むかし懐かしい手植えでの田植えを敢行するのです。

はたしてどうなることか?少し無謀な冒険で、かなりのムチャ振りのような気もします。

もしよろしかったら、見学者も大歓迎ですから、兵庫県朝来市和田山町殿の朝来市安井谷老人福祉センターに、お集まりください。

当日は山城げんき村の幟(ノボリ)が立っているので、きっとよく判ると思いますから、どうぞ目印にしてください。

さて、田植えの前に注意事項の確認です。

植える早苗の株と株の間を、26cm〜30cmくらいに設定します。余り株間を詰めすぎると、日光や風が通りにくくなり、病気や害虫に弱くなるのです。

田植えのいろいろ

田植えは古来、乱雑植といって。とくに正方形や長方形になるようにきれいに植えられていたわけではありませんが、明治後期以降、次第に整然と植えるようになりました。

整然と植えることによって、除草、施肥などの管理がしやすくなり、収量も多くなることがわかったからです。

苗の植え方には正方形植、長方形植、並木植があります。

株間が条間の半分以下のものを並木植、それより株間の広いものを長方形植といいます。

正方形植よりも密植ができる長方形植、並木植に変遷していきました。
田植機では並木植が一般的です。

手植えで整然と苗を植える方法にはいくつかあります.

1)植え綱を使う方法

2)線を田面に引く方法

3)定規を使う方法

などがあります。

6月4日の当日は、植え縄を使う方法で、手植えをするようです。

田圃に田植機で田植えをするには、植え方や植える順番を良く考えてからにします。

いくら良い機械でも使用方法が悪いとうまく植えることができません。

まず田圃の長手方向で直線に近い側から植え始めます。
植え始めと植え終わり側に適度な間隔を残しながら植えていきます。

最後に田圃の侵入、退出路の外側から植えていきます。
ちょうど反対側まで来たら、その内側に植えて行って退出路から田圃の外に出ます。

このようにするとう まくすれば、後で手直し(植継、うえつぎ)をする必要はほとんどありません。乗用の田植機でもやり方は同じです。

もしかすると、当日の天候や時間の制約などの関係で、一部分だけ手植えでおこなって、残りの部分は田植機での田植えになるかもしれません。

それまでに演習田の代掻きなどの準備を済ませておかなければいけませんね。