第12回 千里コラボ大学校を開催しました

第12回 千里コラボ大学校を5月14日(土)開催致しました。

「千里ニュータウンの回顧」と題して、山地英雄さんにご講演頂きました。

オープニングはフルートの松林靖子さんと、ビアノの川上時子さんによる3曲の演奏をお楽しみ頂きました。

千里の開発は、昭和31年「大風呂敷の播磨」と囁かれた知事室長の提案で始まったこと。35年末には全体の70%の土地買収率に達したこと。その後は価格の引き上げや代替地の要求などで、困難を極めた様子が語られました。

派手な衣装で坂道を上り下りする市川右太衛門さんや、若い女優さんに囲まれ談笑する三益愛子さん等のロケ風景を、一服の清涼剤と感じながら工事を進められたお話も、楽しく話されました。

当初計画15万人の居住者を運ぶ鉄道網、阪急・北大阪急行や千里中央地区の阪急・大丸・専門店等の決定の経緯の紹介もありました。また一方では、汚水処理やごみ焼却問題での、ご苦労の様子も語られました。

あわせて、12の住区の設定、小・中・高校の配置、開業医と病院との役割分担等、施行錯誤を繰り返しながらの、新たなシステム導入の定着に尽力された様子も話されました。

山地さんが30年間の長きに亘り開発に携わり、第二の故郷として快適に且つ文化的な生活を享受させて頂いている私達は、その開発の歴史を知ることにより、一層ニュータウンへの愛着を深めることが出来たと思われました。

山地さんご自身も現在まで40年間、ここの住人であるとのこと、この言葉がご自身が担当した千里ニュータウンの出来栄えを、端的に物語っているものと感じながら、講演会が終了しました。

最後に講演に関連する図書を、千里図書館司書の石田さんにご紹介頂きました。 (原)